冬・寒さ対策と冬眠
冬場でもハムスターの住居は20〜25℃の暖かい環境を求められます。
一気に室温が低下したり、10℃ほどになると冬眠する場合があります。
「10℃以下になれば必ず冬眠する」わけではありません。
10〜15℃でも元気に過ごす子もいれば、20℃以下になったとたん体調を崩す子もいます。
5℃で冬眠しないかもしれませんし、10℃で冬眠する恐れもあります。
ハムスターによって状況は違うことを予め念頭に入れてください。
寒い環境も危険ですが、急激な室温低下を注意する必要があります。
・昼夜ほぼ一定の温度環境を保つ(20〜25℃)
・床材は多めに敷いてあげる
の両方が大事になってきます。
数ヶ月かけて徐々に室温が下がった10℃と
半日で一気に10℃に下がった状況では
明らかに後者の方がハムスターの体調を悪くさせます。
ですので「室温を一定に保つ」ことが大事になります。
あなたのハムスターを健康的に育てたい場合
飼育環境は24時間20℃以上になるよう努力・工夫してください。
さらに
・育児中
・闘病中
の場合は必ず24時間20℃以上の環境を整えてください。
『床材だけたくさん敷いておけば大丈夫だろう』
そんな次の日の朝、冬眠どころか永眠してしまう恐れがあります。
ハムスターを飼育している部屋に、必ず温度計を設置してください。
住居の近くならなおさらよいです。
100円shopでも手に入れることができます。
■住居の置き場
玄関・窓際・廊下などは温度変化が激しく
また、すきま風も入り込みやすいので危険です。
部屋に置く場合も、床に直接置くよりも
より高い位置に置く方が温度は若干暖かくなります。
机、棚に置く場合も住居の下に保温アルミマットや毛布を敷く事で
若干寒さを軽減させることもできます。
■エアコン・パネルヒーターが一番
『温度を一定に保つ』という点では、エアコン・パネルヒーターが安全です。
エアコンを使用する場合、風が住居に直接当たらないようにしてください。
パネルヒーターを使用する場合、逃げ場を設けて下さい。
ハムスター自身が体温調節しやすいようにしてあげましょう。
エアコンを設置できない場合はオイルヒーターも部屋自体の温度を一定に保つのに便利です。
■ストーブ・ハロゲンヒーターは危険
暖めることはできますが、場合によっては温度を一定に保つことが困難です。
また、不在の場合につけっ放しにするのは火事の危険があります。
部屋が乾燥しすぎる場合もあります。
在宅時、補助的に使う程度にしましょう。
■衣装ケース・水槽が有利
ケージはすきま風が入り込みやすく、冷える時は一気に冷えます。
衣装ケース・水槽の場合はある程度保温してくれますので
冬場の住居としては安心できます。
もちろんケージでもしっかり保温対策してあれば大丈夫です。
≫住居の比較
■巣材を考える
春・夏に比べ、床材を多めに敷きます。
できれば紙製・広葉樹のものがオススメです。
≫床材の比較
巣材はティッシュで十分です。
巣材として綿製品が市販されていますが危険です。
≫巣材の危険
巣材・床材を多くしただけでは「防寒対策」は完璧ではありません。
注意してください。
■ダンボール・毛布の限界
住居をダンボール・毛布で覆うことは保温に有効です。
以下の点に注意してください。
・密閉しないこと
(穴を開けたり、口を開く等新鮮な空気が少しは流れ込むように)
・ケージに密着させないこと
(毛布を齧る・つたって脱走する恐れがあります)
『ダンボール・毛布で覆う』ことはあくまで補助的手段だと心得て下さい。
住居を暖めた上でその暖かさを保つために使用します。
極寒期に覆うだけでは不十分です。
■カイロ【住居内で使用】
カイロを齧られないよう専用カイロケース等などに入れて、住居内に置きます。
常に暖めたい場合、20時間ほど保温効果あるカイロのほうが効果的です。
●メリット
・ホームセンターなどでお安く購入できる
・通院時にも使える
●デメリット
・毎日交換する必要がある
・結果的に費用はだいぶ高くつく
・万が一ハムスターが齧った場合、命にかかわる
・カイロだけでは保温対策は完全ではない
■ハムスターヒーター【住居内で使用】
●メリット
・24時間暖めることができる
・コードは齧られないように工夫されている
●デメリット
・住居内に設置するために工夫が必要(コード通す穴開け等)
・防水ではないので、トイレしつけされていない場合危険
・ハムスターヒーターだけでは保温対策は完全ではない
■パネルヒーター【住居の外で使用】
ケージ・衣装ケース・水槽の下に敷いて使用するものです。
(住居の中では使いません)
住居の底が全体的に温まり、それによって住居内も暖かくなるスグレモノです。
人間で言う『床暖房』のようなものです。
自動サーモ付なので外気温に応じて自動的に温めたり、止めたりしてくれます。
衣装ケースの底が少し浮いているもの(床と隙間のできるもの)は
適温になりません。
床との隙間をなくす必要があります。
★住居の床全体を温めてしまうと、万が一の逃げ場がなくなります。
床の半分〜2/3程度を温めるようにしましょう。
●メリット
・24時間住居内を一定の温度に保つことができる
・パネルヒーターと毛布併用でエアコンいらずで対策OK
●デメリット
・購入価格が高い
・床の薄い衣装ケースの場合、床が変形する場合がある
■あんか【住居の外で使用】
人間用の電気あんかをパネルヒーターの代わりに使います。
山形や小さいものだと写真のように安定が悪くなるので
座布団のような平べったいのがオススメです。
●メリット
・24時間暖めることができる
・あんかと毛布併用でエアコンいらずで対策OK
●デメリット
・床下が安定しない(ぐらつく)
・温度調節が難しい
(場合によっては熱くなった床でハムスターが低温火傷する恐れがある)
・床の薄い衣装ケース・ケージの場合、床が変形する
・電気代が結構かかる
■温度計
夏場より冬場は温度計は重要になります。
ホームセンターや100円shopでお安く購入できます。
■冬眠
気温が10℃ほど、もしくはそれ以下の時間が長く続いた場合
ハムスターは冬眠します。
人間に飼育されているハムスターは冬眠をしませんので
急激に低温度の環境にさらされることで『擬似冬眠』をします。
細かく分類すると
ゴールデンは数日〜数週間の長い期間冬眠をしますが
ジャンガリアンは長期的な冬眠をしません。
≫ハムスターと睡眠
一見普通に寝ているように見えますが、体温が10度以下に下がっているので
体に触れると冷たいのですぐに違いが分かります(通常体温は37度ほど)
また、冬眠の場合は体が硬直してます。
野生に生息するハムスターでなく、人間に飼育されているハムスターは
普通は冬眠しません。
冬眠してしまった場合、体にかなりの負担がかかってしまうので
場合によってはそのまま死亡するケースも多いようです。
ですので、冬の住居内は最低でも15℃以上に保つ必要があります。
(健康的に過ごすならば20〜25℃は必要)
特に病気療養中・闘病中・妊娠中・子育て中・1歳半以上の高齢の場合
24時間20℃以上の環境が絶対に必要になります。
■冬眠からの回復
冬眠してしまった場合、ハムスターの体を温めて
自然に起きるようにするしか方法がありません。
タオルにくるみ、こたつやホットカーペット、ケースに入れたカイロなどで
温めてください。
一番良いのはケースに入れたカイロを用意して、病院へ行くことです。
但し状態によっては移動がストレスで状況を悪化させる場合もあります。
かかりつけの病院に電話して対応策を相談してください。
「そんな病院、ありません」
なんてことにならないように、普段から健康体であっても病院を探しておいて下さい。
緊急時に探しても手遅れになったらとっても後悔しますよ。
叩いても目覚めることはありません。
体が冷たくなって硬直しているので、死亡した状態と同じになります。
ですので『死んでしまった』と勘違いされるケースもあります。
管理人が20年ほど前に飼っていたゴールデンハムスターは
飼育環境不備から冬の間、何度も擬似冬眠させてしまいました。
不確かですが20回以上させてしまったように記憶しています。
金網ケージに床材・巣材として裂いた新聞紙をたくさん入れました。
(金網ケージの半分の高さくらいまで)
その上から毛布をかけていたのですが、毎朝体が硬くなっていました。
暖房器具は一切使わなかったのが原因でした。
『朝起きたらハムスターをタオルでくるみ、コタツの中に入れておく。
30分ほどでコタツの中から起きて出てくるので、ケージに戻す。』
ことが日課になっていたように覚えています。
今考えるととんでもない恐ろしい無知・無責任な行動です。
ある日ハムスターはこたつの中から起きてくることはありませんでした。
それ以来ハムスターを飼うことを止めました。
ハムスターに冬眠させることはとっても危険です。
どうか住居は暖かい環境を保つよう努力してください。
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一気に室温が低下したり、10℃ほどになると冬眠する場合があります。
「10℃以下になれば必ず冬眠する」わけではありません。
10〜15℃でも元気に過ごす子もいれば、20℃以下になったとたん体調を崩す子もいます。
5℃で冬眠しないかもしれませんし、10℃で冬眠する恐れもあります。
ハムスターによって状況は違うことを予め念頭に入れてください。
寒い環境も危険ですが、急激な室温低下を注意する必要があります。
・昼夜ほぼ一定の温度環境を保つ(20〜25℃)
・床材は多めに敷いてあげる
の両方が大事になってきます。
数ヶ月かけて徐々に室温が下がった10℃と
半日で一気に10℃に下がった状況では
明らかに後者の方がハムスターの体調を悪くさせます。
ですので「室温を一定に保つ」ことが大事になります。
あなたのハムスターを健康的に育てたい場合
飼育環境は24時間20℃以上になるよう努力・工夫してください。
さらに
・育児中
・闘病中
の場合は必ず24時間20℃以上の環境を整えてください。
『床材だけたくさん敷いておけば大丈夫だろう』
そんな次の日の朝、冬眠どころか永眠してしまう恐れがあります。
ハムスターを飼育している部屋に、必ず温度計を設置してください。
住居の近くならなおさらよいです。
100円shopでも手に入れることができます。
暖めるには
■住居の置き場
玄関・窓際・廊下などは温度変化が激しく
また、すきま風も入り込みやすいので危険です。
部屋に置く場合も、床に直接置くよりも
より高い位置に置く方が温度は若干暖かくなります。
机、棚に置く場合も住居の下に保温アルミマットや毛布を敷く事で
若干寒さを軽減させることもできます。
■エアコン・パネルヒーターが一番
『温度を一定に保つ』という点では、エアコン・パネルヒーターが安全です。
エアコンを使用する場合、風が住居に直接当たらないようにしてください。
パネルヒーターを使用する場合、逃げ場を設けて下さい。
ハムスター自身が体温調節しやすいようにしてあげましょう。
エアコンを設置できない場合はオイルヒーターも部屋自体の温度を一定に保つのに便利です。
■ストーブ・ハロゲンヒーターは危険
暖めることはできますが、場合によっては温度を一定に保つことが困難です。
また、不在の場合につけっ放しにするのは火事の危険があります。
部屋が乾燥しすぎる場合もあります。
在宅時、補助的に使う程度にしましょう。
■衣装ケース・水槽が有利
ケージはすきま風が入り込みやすく、冷える時は一気に冷えます。
衣装ケース・水槽の場合はある程度保温してくれますので
冬場の住居としては安心できます。
もちろんケージでもしっかり保温対策してあれば大丈夫です。
≫住居の比較
■巣材を考える
春・夏に比べ、床材を多めに敷きます。
できれば紙製・広葉樹のものがオススメです。
≫床材の比較
巣材はティッシュで十分です。
巣材として綿製品が市販されていますが危険です。
≫巣材の危険
巣材・床材を多くしただけでは「防寒対策」は完璧ではありません。
注意してください。
■ダンボール・毛布の限界
住居をダンボール・毛布で覆うことは保温に有効です。
以下の点に注意してください。
・密閉しないこと
(穴を開けたり、口を開く等新鮮な空気が少しは流れ込むように)
・ケージに密着させないこと
(毛布を齧る・つたって脱走する恐れがあります)
『ダンボール・毛布で覆う』ことはあくまで補助的手段だと心得て下さい。
住居を暖めた上でその暖かさを保つために使用します。
極寒期に覆うだけでは不十分です。
寒さ対策グッズ
■カイロ【住居内で使用】
カイロを齧られないよう専用カイロケース等などに入れて、住居内に置きます。
常に暖めたい場合、20時間ほど保温効果あるカイロのほうが効果的です。
●メリット
・ホームセンターなどでお安く購入できる
・通院時にも使える
●デメリット
・毎日交換する必要がある
・結果的に費用はだいぶ高くつく
・万が一ハムスターが齧った場合、命にかかわる
・カイロだけでは保温対策は完全ではない
■ハムスターヒーター【住居内で使用】
はむぽかハウス 遠赤外線を放射して体を芯から温めます 表面温度(室温20℃時):高温面38℃前後・低温面28℃前後 |
ホッとあったかヒーター ミニ コンパクトサイズだから小さなケージにも使用できます 平均温度:高温:約34℃/低温:約32℃ |
●メリット
・24時間暖めることができる
・コードは齧られないように工夫されている
●デメリット
・住居内に設置するために工夫が必要(コード通す穴開け等)
・防水ではないので、トイレしつけされていない場合危険
・ハムスターヒーターだけでは保温対策は完全ではない
■パネルヒーター【住居の外で使用】
ケージ・衣装ケース・水槽の下に敷いて使用するものです。
(住居の中では使いません)
住居の底が全体的に温まり、それによって住居内も暖かくなるスグレモノです。
人間で言う『床暖房』のようなものです。
自動サーモ付なので外気温に応じて自動的に温めたり、止めたりしてくれます。
衣装ケースの底が少し浮いているもの(床と隙間のできるもの)は
適温になりません。
床との隙間をなくす必要があります。
ピタリ適温1号 サイズ:15x18cm[絵葉書大の大きさ] かなり小さめの住居用 |
ピタリ適温2号 サイズ:22x25cm[電話帳並みの大きさ] 横幅30〜40センチの住居用。 |
ピタリ適温3号 サイズ:43x25cm 横幅40〜60センチの住居用。 |
★住居の床全体を温めてしまうと、万が一の逃げ場がなくなります。
床の半分〜2/3程度を温めるようにしましょう。
●メリット
・24時間住居内を一定の温度に保つことができる
・パネルヒーターと毛布併用でエアコンいらずで対策OK
●デメリット
・購入価格が高い
・床の薄い衣装ケースの場合、床が変形する場合がある
■あんか【住居の外で使用】
人間用の電気あんかをパネルヒーターの代わりに使います。
山形や小さいものだと写真のように安定が悪くなるので
座布団のような平べったいのがオススメです。
●メリット
・24時間暖めることができる
・あんかと毛布併用でエアコンいらずで対策OK
●デメリット
・床下が安定しない(ぐらつく)
・温度調節が難しい
(場合によっては熱くなった床でハムスターが低温火傷する恐れがある)
・床の薄い衣装ケース・ケージの場合、床が変形する
・電気代が結構かかる
■温度計
夏場より冬場は温度計は重要になります。
ホームセンターや100円shopでお安く購入できます。
最高・最低温度計 留守中や夜間の最低気温を記録してくれる温度計。 |
冬場の危険
■冬眠
気温が10℃ほど、もしくはそれ以下の時間が長く続いた場合
ハムスターは冬眠します。
人間に飼育されているハムスターは冬眠をしませんので
急激に低温度の環境にさらされることで『擬似冬眠』をします。
細かく分類すると
ゴールデンは数日〜数週間の長い期間冬眠をしますが
ジャンガリアンは長期的な冬眠をしません。
≫ハムスターと睡眠
一見普通に寝ているように見えますが、体温が10度以下に下がっているので
体に触れると冷たいのですぐに違いが分かります(通常体温は37度ほど)
また、冬眠の場合は体が硬直してます。
野生に生息するハムスターでなく、人間に飼育されているハムスターは
普通は冬眠しません。
冬眠してしまった場合、体にかなりの負担がかかってしまうので
場合によってはそのまま死亡するケースも多いようです。
ですので、冬の住居内は最低でも15℃以上に保つ必要があります。
(健康的に過ごすならば20〜25℃は必要)
特に病気療養中・闘病中・妊娠中・子育て中・1歳半以上の高齢の場合
24時間20℃以上の環境が絶対に必要になります。
■冬眠からの回復
冬眠してしまった場合、ハムスターの体を温めて
自然に起きるようにするしか方法がありません。
タオルにくるみ、こたつやホットカーペット、ケースに入れたカイロなどで
温めてください。
一番良いのはケースに入れたカイロを用意して、病院へ行くことです。
但し状態によっては移動がストレスで状況を悪化させる場合もあります。
かかりつけの病院に電話して対応策を相談してください。
「そんな病院、ありません」
なんてことにならないように、普段から健康体であっても病院を探しておいて下さい。
緊急時に探しても手遅れになったらとっても後悔しますよ。
叩いても目覚めることはありません。
体が冷たくなって硬直しているので、死亡した状態と同じになります。
ですので『死んでしまった』と勘違いされるケースもあります。
管理人が20年ほど前に飼っていたゴールデンハムスターは
飼育環境不備から冬の間、何度も擬似冬眠させてしまいました。
不確かですが20回以上させてしまったように記憶しています。
金網ケージに床材・巣材として裂いた新聞紙をたくさん入れました。
(金網ケージの半分の高さくらいまで)
その上から毛布をかけていたのですが、毎朝体が硬くなっていました。
暖房器具は一切使わなかったのが原因でした。
『朝起きたらハムスターをタオルでくるみ、コタツの中に入れておく。
30分ほどでコタツの中から起きて出てくるので、ケージに戻す。』
ことが日課になっていたように覚えています。
今考えるととんでもない恐ろしい無知・無責任な行動です。
ある日ハムスターはこたつの中から起きてくることはありませんでした。
それ以来ハムスターを飼うことを止めました。
ハムスターに冬眠させることはとっても危険です。
どうか住居は暖かい環境を保つよう努力してください。
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