Hamsters Movie File

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーとは「抗原抗体反応に基づく生体反応」のことです。

簡単に表現すると急性アレルギー反応のひとつです。

アレルギーが全身に及ぶものをアナフィラキシーショックと呼びます。

「ちょっと気分が悪くなった」との軽い程度の症状(反応)から
最悪の場合死亡に至るケースもあります。

ご家族の方にアレルギーを持っている方、頻繁にハムスターに噛まれる方は
特に注意して頭に入れておかなければなりません。

またアナフィラキシーショックは

ハムスターに噛まれた時だけに起きることではない

こともしっかり把握しておいてください。


ハムスターに噛まれてのアナフィラキシーショックって?


ハムスターに噛まれた後、出血するだけでなく数分〜数時間のうちに

吐き気・腹痛・下痢・じんましん・動悸・めまい・貧血・けいれん
せき・息切れ・くしゃみ・呼吸困難


などのいずれかの症状を自覚した場合、アナフィラキシーを疑います。

●特異な例として死亡に至ったケース
埼玉県に住む男性(40歳代)が、2004年2月、飼育していたハムスターに指をかまれた直後に意識不明となり、搬送先の病院で死亡していた。
傷口からハムスターの唾液が体内に入り、急激なアレルギー反応である『アナフィラキシー』が起きて、持病の喘息を誘発した。

ハムスターなどの齧歯類にかまれたのが原因でアナフィラキシーを起こした人は1995年以降、全国で17人報告され、16人は大事に至らなかったが、1人は植物状態になった。
かまれた直後の死亡例は今回が初めて。

診察した清田和也・さいたま赤十字病院救急センター長は「常に起きるわけではないが、アレルギー体質の人や、かまれる危険が高い獣医師は気をつけた方がいい」と注意を呼びかけている。

死亡した男性は4〜5年前からジャンガリアン・ハムスターを飼い、何度もかまれていた。死亡の当日は自宅で左手の指をかまれた直後に咳き込み、数十分後に倒れているのを家族が発見。病院に運ばれたときには心肺停止状態で助からなかった。男性の臓器や血液を調べたところ、アレルギーの際に多く見られる白血球の一種が見つかり、ハムスターのタンパク質への強い反応も確認された。アナフィラキシーで持病の喘息が誘発され窒息死したらしい。
(治るのがうれしい[人畜共通感染症]より)


「噛まれて死ぬことがあるなんて危ない!!」といって

今飼っているハムスターを危険視するのは止めてください。

安易に飼うことを中断することは飼い主としての責任を果たしたとは言えません。

上記の報道があった際、多くのハムスターが生きたまま捨てられることが続出したそうです。
捨てられたハムスターに待つのは「死」だけです。
やむを得ず手離さなければならない場合、里親募集してあげてください。

アナフィラキシーの仕組み・対策をしっかり把握してあれば、極端に危険視する必要はありません。

「ハムスターに噛まれる」こと以外でアナフィラキシーショックを起こす例の方がはるかに多いことも知ってください。


どんな人が特に注意すればいいの?


• 乳幼児
• 病気などで免疫力が低下している人
• 高齢者
• アレルギーのある人
   (アトピー・皮膚炎・湿疹・喘息・花粉症・ハウスダストなど)

さらに何度も何度もハムスターに噛まれる人。
喫煙者も発症しやすいと言われています。

アナフィラキシーショックは誰にでも発症するわけではありませんが
誰にでも発症する可能性があることをしっかり頭に入れておく必要があります。

アナフィラキシーショックはもともと動物実験などを行う研究者の職業病として知られていたようです。


アナフィラキシーショックって
ハムスターに噛まれた時だけ危ないの?


アナフィラキシーショックで一番有名なのはハチ毒です。
毎年夏になると「ハチに刺されてショック死」とのニュースが流れますが、ほとんどの場合アナフィラキシーショックによる血圧の低下と上気道の浮腫による呼吸困難が原因だそうです。

食べ物でも起こります。(特に子供は注意)
牛乳・卵・小麦・ソバ・大豆・えび・落花生など。

薬品(抗生剤・解熱鎮痛剤など)を服用した際やゴム製手袋(ラテックスアレルギー)をはめただけでも起こる可能性があります。


ハムスターの場合

• 噛まれた際に傷口から唾液が体内に入った
• 住居の掃除の際にフケ(上皮)を吸い込んでしまった


ことから発症する可能性があります。


なぜアナフィラキシーショックが起こるの?


アレルゲン(抗原:アレルギーの原因となるもの)が体内に侵入し、体の免疫機能が過敏に反応することでアナフィラキシー反応が起こります。

アナフィラキシー反応は初めてアレルゲンと接触したときには発症せず
後日再び接触した際に発症します。


たとえば初めてハチに刺されたり、初めてハムスターに噛まれた時、進入してきたアレルゲンに対し体内で抗体が作られます。
(この時はまだショック反応は起こらない)

後日またハチに刺されたりハムスターに噛まれたりすると、再び進入してきた同じアレルゲンに過剰に反応し、全身性のアレルギー反応を起こします。


アナフィラキシーショックを起こさないために


ショックを起こすものに触れない・食べない・近づかないことで予防できます。

• 食べてアレルギーが確認されたものを口にしない
• ハチに刺されないように行動する、近づかない

ハムスターの場合

• 飼う前に家族でアレルギー持ちの人がいないか確認する
• いた場合、現在いる場合は噛まれないように注意する
• アレルギー持ちでない方も頻繁に噛まれる接し方をしない
• 掃除はこまめにする
• 換気を怠らない
• ハムスターを触った後は手を洗う


ことに注意してください。

飼育環境を清潔にして噛まれない接し方を心がけることが必要です。

「噛むんです」という場合、噛む原因はほぼ飼い主側にあります。
お世話の仕方・接し方に問題があることになります。
「そんなはずはない」と正当化せずに見直してください、もしくはあまり触れないようお世話するようにしてください。

「ハムスターとキス」なんて一見うらやましそうに思えますが
間違ってハムスターの唾液が口の中に入り、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあることを知っていれば、「そんなことはしてはいけないんだ」と理解できるはずです。キスをしたら確実に発症するわけではありませんが、可能性はゼロではありません。

ハムスターは悪気があってアナフィラキシーの要因となっているわけではありません。
飼い主が節度ある接し方・ハムスターにストレスのかからない飼育をしていればちゃんと防ぐことができるのです。


アナフィラキシーショックが起こってしまったとき


アナフィラキシーを発症・自覚した場合、すぐに病院へ行ってください。
治療を受ければしっかり治ります。

特にアレルギーをお持ちの方が噛まれた場合は、絶対に油断しないでください。
ちょっとした体調の変化に「これくらいなら」とほっておくと、死につながる恐れがあります。


参考リンク



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