Hamster-Santa
〜マウスポインタを写真に乗せるとハムスターがしゃべる日もあります〜

「ホウレンソウ(ほうれん草)とハムスター」

iconicon 写真提供:Oisix

ホウレンソウ(ほうれん草)
Wikipedia - 野菜図鑑 - 食育大事典

ほうれん草は鉄分、ビタミンCを比較的多く含む野菜です。

栄養があるなら積極的にハムスターに食べさせたいところですが
残念ながらそうはいきません。
ハムスターはもともと尿にカルシウムを多く排出します。
カルシウムの多い食事を定期的に摂り続けると、結晶成分が集まって結石になります。
これが尿路結石という病気なのですが、排尿困難が続く場合は開腹手術で結石を除去しなくてはなりません。

極端にカルシウムの多い食生活を送らなければ問題はないのですが
シュウ酸を多く含む野菜をたくさん摂取することで
カルシウムをあまり摂らずとも尿路結石を発症する確率が高くなります。

シュウ酸を多く含むもの

ほうれん草 たけのこ ミョウガ 生姜 

シュウ酸を比較的多く含むもの

大根 オクラ バナナ キャベツ サツマイモ ブッロコリー 枝豆

シュウ酸はカルシウムとくっつく性質があります。

摂取したシュウ酸は腎臓でカルシウムとくっついて結石になります。
シュウ酸をたくさん摂取すれば、シュウ酸カルシウムという結晶が
たくさん尿中に排出されることになり、尿路結石の原因になります。


ほうれん草のシュウ酸は茹でることで8割ほど減らすことができるそうです。

またシュウ酸がカルシウムとくっつきやすい性質を利用して
カルシウムを多く含む食べ物を一緒に摂るといいそうです。

カルシウムを摂りすぎても尿路結石になるのに矛盾するかもしれませんが
シュウ酸とカルシウムを一緒に摂取すると尿中に排出される前に小腸でくっついて
うんちと一緒に体外に出てしまうそうです。

また生のほうれん草にはガンを誘発するとされている硝酸塩も比較的多く含みます。
硝酸塩も茹でることで減らすことができます。


「茹でたものを水でさらしてからカルシウムを多く含むものと一緒に与える」

そうすることでほうれん草も安心して与えることができるかもしれません。

しかし

茹でたほうれん草と煮干やひじき、チーズや高野豆腐を一緒に食べてくれるかどうか
それはハムスター任せになります。

運良く一緒に食べてくれればいいのですが、片方だけお残しなんてことになれば
あまり意味がありません(その可能性が高いように思えます)

なんとしてもほうれん草を与えたいというのであれば、ペレット団子の材料として
ほうれん草とカルシウムを多く含む食べ物を混ぜる方法がよいのかもしれません。

いずれにせよ、普段から定期的に与えるべき野菜でもなさそうです。

ほうれんそうを鳥に与えてはいけないの?
カメゼミ(→野草・野菜のシュウ酸含量表 )
飲食物中の蓚酸含有量について(医薬品情報Q&A)
激痛が襲う! 結石急増のワケ(ためしてガッテン)

ホウレンソウの栄養成分(可食部100gあたり)

状態カロリー蛋白質脂質炭水化物カルシ
ウム
ビタミン水分
食物繊維糖質B2CE
202.20.42.80.3490.20352.12.092.4
ゆで252.60.53.60.4690.11192.70.991.5

数字の単位 % mg

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