2005年11月04日
「公開日記の難しさ 3」
私は複数同居飼育を毛嫌いしている。
飼育本によっては
ドワーフのメス同士なら大丈夫だとか
ロボロフスキーなら全然大丈夫と掲載されている。
飼育方法についてはなるべく飼育本の内容に沿うように紹介しているのだが
こと、複数同居については真っ向から否定する。
何度となく同じ過ちを繰り返し、反省し、後悔する方が後を絶たないからだ。
「いきなりケンカしました、血だらけです」
「昨日まで仲が良かったのに」
「一つのケージしか用意できないんです」
「ペット店の店員さんが同居大丈夫っていっていたのに」
もうこんな悲しい情報は見たくないのだ。
同居の写真はとても可愛い。
写真を見れば誰だって同居させたくなる。
私だって憧れる。
2匹同時に飼育していた時は同居に興味があった。
興味を持ってしまったが故に
さんちんが噛みハムに豹変するきっかけを作ってしまった。
複数同居は写真で見るととっても可愛い。
雰囲気で訴える力が強いから
興味を持つ、憧れる方がどうしても多くなってしまう。
憧れる方はリスクを知らない。
リスクがどんな恐ろしいものか理解できない。
事件が起こってから理解するのだ。
「こんなはずじゃなかった」
「ごめんね、ごめんね」
傷を負ったハムにはなんの落ち度も無い。
複数同居は、飼育者の欲望を満足させる以外なんのメリットもない。
そんなバカらしい飼い方されて、傷を負ってしまったハムに
「ごめん」で済ますなら最初からするな。
リスクを承知の上での複数同居なら
動物実験しているのと同じことだ。
「仲いいのね、うらやましいな」
ハムスターはぬいぐるみでなく、人間と同じ命ある動物だ。
喧嘩もするし殺し合いもするし、時には相手を食べる。
細菌性の病気を発症した場合、同時に死亡することだってある。
そんなリスクを承知で同調する方の気が知れない。
同居させても大丈夫な場合もあることは承知している。
同居させた経験が無い人間がナニ偉そうなこと言ってんだと批判されてもいい。
同居のリスクを知らない方も多い。
だから万が一のリスクを警鐘するために強く毛嫌いしているのだ。